桃色学園都市宣言(仮)

♪ BARBEE BOYS 「ごめんなさい」

大局観

今回の震災によって、被災者の方をはじめ様々な方が直面している問題の内でも、法的問題が絡んでいて、各種手続きによって解決できるようなものも多少はあるだろう。
そのような問題に対して、力を貸すことが弁護士の使命だと思うが、解決までの道筋を考えると使いづらい手続きも多い。
そんな中、迅速な解決を目指して、ある手続きを活用するという案が出たようだ。

原発賠償トラブル、裁判外で対応…政府方針
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110623-00000133-yom-pol

一般に時間のかかる裁判手続きではなく、ADRを使うというのだから、迅速な解決に資するのでよいことだ・・・、
と部外者感覚で軽く思っていた。

しかし、このような考え方もできる。

司法の危機:花水木法律事務所
http://hanamizukilaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-0d49.html

正直考えもしなかったことで、虚をつかれた。
このブログの著者は弁護士の中でも論客として著名であるのだが、
このような大局観を持ててこその論客ということなのだろう。

弁護士というのは、事件単位ではもちろん先行きを見通して各種行動に出るものではあるが、
特に私のような駆け出しとなると、各事件の処理に追われて日々が過ぎ去っていくようなところがある。
事件処理の進む方向に、一喜一憂してそれで終わってしまう。

何事にも深く考えられるようになれれば、一つ一つの事件の処理もうまくいくのだろうか・・・