桃色学園都市宣言(仮)

♪ BARBEE BOYS 「ごめんなさい」

朝日新聞2月13日夕刊「窓」の愚劣な内容に怒る。

司法改革関連の朝日の記事はおしなべてひどいのだが、
昨日の表題コラムは、特にひどかった。
貸与制違憲訴訟を題材としているのだが
内容を恣意的にまとめると、
修習と防衛大学校を比較して、修習生には給費の価値がないとか、
むやみに憲法を振りかざすのはやめろとか、
他の問題での朝日の(表面的)スタンスとはまるきり違う立論。
記事の締めも、ヤクザの恫喝か何かと見紛う文章となっていた。
これは、
俺たちの後押しする司法改革に刃向かう奴らは許せん!ということなのか、あるいは
弁護士に恨みがあるのか。
あやうく紙面を引き裂きそうになってしまった。

思うに、朝日新聞が司法改革に積極的なのは、
弁護士増える→弱者救済の機会増大→人権保護→成熟国家
という流れを想定してのことであろう。

しかし、貸与制や司法改革に関して、現在見えつつある流れを大ざっぱにみると、
弁護士の経済的弱体化→弁護士の地位低下→弱者救済への目が及ばなくなる&権力監視の力が弱まる→経済的強者&権力が安泰
また
金持ちしかなれない制度→弁護士の全体的能力が低下→弱者救済能力の低下→経済的強者&権力が安泰
さらに
弁護士乱立→個々の能力を判断できない依頼者の負担→弁護士の社会的評判低下→弁護士の地位低下→権力が安泰
というものである。
すなわち、司法改革が朝日新聞の(表面的)スタンスに結果的に反する流れが見えつつあるのである。

このように足下で起こりつつある状況に目をつぶり、「ぼくのかんがえたりそうのしほう」
固執する姿は、日弁連にせよ朝日新聞にせよ、なぜなのだろうか。何であれ権力を持つものに自浄能力は期待できないのだろうか。

・・・もちろん弁護士としての能力の問題は、自分自身の問題であるので、常に自戒しつつやっていくしかない。