ブログ開設にあたって

旧司法試験浪人中に３年ほどバイトでお世話になったコンビニに、先日あいさつに行った。

当時は、昼休み中にこれ見よがしに（笑）短答オープンの復習をしたり、択一や論文前に休ませてもらいつつ、結局は結果を出せなかったのだが、その後のロー入試以降も、当時の蓄積もあって何とかなったのであり、大変お世話になったと感謝の念を抱き続けていた。
やっと合格・登録を済ませたため、すぐにでもあいさつに向かいたかったのだが、仕事のかねあいでなかなか行くことはできなかった。
しかし、初めての被疑者国選の被疑者が、バイト先に近い署に勾留されているというので、接見ついでに会いに行く決心ができた。
もうやめてから５年半は経つことと、背広姿であること、を考えると、思い出してくれるかどうか微妙ではあったが、いたずら心で、アポなしで向かった。

久々に店内に入ると、懐かしい雰囲気。
私が声をかけると、店内にいたオーナー＆マネージャーは、一瞬きょとんとした顔をしたのだが、すぐに声を上げて、私の名前を呼んでくれた。
話をすると、驚き半分・喜び半分といった反応であった。
いろいろあって忙しそうではあるが、勤務当時と代わらない印象の２人が、とりあえず私を覚えておいてくれていたこと、喜んでくれたことは、とてもうれしかった。

初の刑事弁護人と、恩人へのあいさつという二つが重なったことで、あらためて弁護士としてやっていくことの実感が生まれた気がしたので、ついでにブログを始めようという気になったのである。