家事調停待たせすぎ
調停事件の場合、普段当事者・代理人とやりとりをしているのは、調停委員のみであることがほとんどである。
しかし、調停不成立で審判移行、という結論を出すためには、裁判官が来て不成立を通知しないといけない。
(裁判官がいないままだと、不成立を決めることのできる「調停委員会」と言えないからかな?)
一方、裁判官は、担当の事件を数多く抱えていて、同時にいくつもの調停を掛け持ちしている(だから上記のように普段は調停の場にこない)。
そのため、いざ裁判官を呼んでも、他の事件に出席していたりして、すぐに来られないことが普通である。
今日は、不成立としてもらうために1時間待った。
調停の現状を知っている代理人ですら待たされるのにうんざりだというのに、
本人で調停している人はこんだけ待たされたら、裁判所にいい印象を持てるはずがないと思う。
家裁は特に忙しいと聞くが、裁判官増やせよ!
(参照:合格者は増えても裁判官を増やすつもりのない現状
Schulze BLOG:65期からの判事補任官は92人、12月20日の一斉弁護士登録時点での未登録者は546人)
被告人国選の報酬基準・・・
保釈の成功報酬が1万円。
保釈請求のためには、保釈請求書の作成はもちろん、身元引受人(親族)に文書作ってもらうなど、資料をそろえたり、検察官裁判官との面接とか、色々と手間だけは掛かっている。
それで1万円だと、時給換算は・・・、
計算するのもいやです。
ところで、
被疑者国選では接見の回数に応じて報酬が上がるが、
被告人国選では接見回数による加算はないことからすれば、
当局の考えは、自白事件の被告人には接見に行かなくて結構、
ということだ!
なんて書き込みを見かけたことがある。
もちろん皮肉だろう。
まあ、自白事件だろうと、被告人質問の準備のためには、何度も接見に向かわなければならないので、実際に接見無しで公判期日を迎えるのは無理だけれど。
保釈に関しては、
「どうせ保釈の可否なんて、弁護士の力は関係なく、検事と裁判官のツーカーで決まるんだから、保釈請求した弁護士を厚遇するつもりはないよ♪」
と言われているような気がする。
味方に後ろから撃たれる
ちょっと前に、何とかまとめるべく必死でやった仕事。
日取りも決まって、もう大丈夫だろう、と思って
他の仕事にかまけていたら、
1週間前を切ったところで、相手方代理人より連絡が。
本人が反旗を翻した、とのこと。
ちょっと待ってくれよ〜!!
あの努力はいったい・・・
しかし、相手方本人に対する怒りよりは、
自分もそういう状況に置かれうる、という事実にゾッとした。
まさに四面楚歌状態・・・。
相手方本人が悪党であることは承知していただけに、
代理を受けてくれてありがたかったが。
最近当事務所でも代理人を辞任したケースがあった。
そのときのボスの判断は、的確だったのだろう。
幸い、今のところ本人からおかしなアプローチはないが・・・
引きたくても引けない事案にいつかは当たるのだろうなぁ。